第18話 長き旅路の果てに

WoW

Barrensのオークは強かった……。一応ヴォイドバリアー張っていったのに、10歩も歩けなかった気がします。
セシリー「ホントにこれってLv20のQuestなのかな~。絶対Lv20じゃ無理だと思うんだけど。ま、とりあえず死体回収してStormwindに帰ろう……」
とぼとぼと死体回収へ向かう、ゴーストセシリー。

Mapを開いてみると死体は遥か北のほう。しかも、そこではオークの集団が待っています。
セシリー「あ~、死体回収してもまた殺されちゃうかも。どうしようRoseに泣きつこうかな……は!」
キュピーン!(☆_★/ 途方にくれていたセシに天啓が閃きました。
セシリー「そうだ。墓場でSpirit Healerに生き返らせてもらえば、危険なオークの砦を通らずにショートカットできるじゃん!」
死体回収に向かっていた道を引き返し、墓場でSpirit Healerさまにおねだりを。
Spirit Healer「ふ~ん、生き返らせてほしいのね。ちょっと確認するけど、私の復活呪文だと気合入りすぎて装備が25%壊れるけどOK?」
セシリー「はい、替えのRobe持ってきてますから~」
Spirit Healer「あと10分間すべての攻撃、Spellの威力、そしてステータスが75% Downするけど、それもOKね?」
セシリー「それはきついけど、ヴォイド君にがんばってもらいますから」
Spirit Healer「ほい、分かったわ。じゃ、いくわよ。セシリーの魂よ、大人しく元の体に戻りなさい。うりゃ~! ぐりぐり」
セシリー「いたい、いたい!」


復活してみて分かったんですが、どうやらここBarrensはサバンナ地帯みたいですね。きりんさんやしまうま。そしてAlliance地方では見られなかった巨大な恐竜などなど、HordeのZoneなのになごみ系です(^^ ここで遊んでるHorde Playerも多くはLv10~20くらいなので、セシが襲われることはありませんでした。
セシリー「長かった旅も、もうすぐ終わりだね。ヴォイド君」
ヴォイド君「色々ありましたね~、ホント」
Zoneの真ん中付近にあるCamp Taurajo。そこから少し西にいったところに目的のNPCTakar the Seerさんは居ました。
セシリー「会いたかったです、ターカーさん!」
ターカー「待っていたぞセシリー。よく来たな、ここまで来るのは大変だったろう」
セシリー「ええ、もう何度Gakinさんを呪ったことか。あ、今頃死んでるかもしれませんね。ハハハ」
ターカー「うむ、5回くらい死んでたしな。君は」
セシリー「え、どうしてそれを知っているんですか?」
ターカー「おや、Gakinから私のあだ名については何も聞いてないのか?」
セシリー「あ、聞いてます。確か『覗きのターカー』とかなんとか」
ターカー「違うわー! 『千里眼のターカー』だ!」
セシリー「ああ、それそれ」
ターカー「こほん……まあ、その力で君を見ていたというわけだ。君が私に聞きたいことも分かっている」
セシリー「あ、じゃさっそく『白いねこ』が売ってる場所を教えてください」
ターカー「うむ、それはStormwindのな……って違うだろ! 君は『愛のシンボル』について聞きに来たんじゃないのか!?」
セシリー「それも知りたいですけど『白いねこ』のほうが、どっちかというと知りたいです」
ターカー「……では、『愛のシンボル』について教えてやろう」
セシリー「いえ、にゃんこを……」
ターカー「この映像を見ながら、私の話を聞いてくれたまえ」
ターカーさんのすぐ横にあった石のテーブルに、古ぼけた映像がホログラムが浮かび上がりました。
セシリー「うわ~、すごい技術ですね。あ、その眼鏡をかけているところを見ると、もしかしてあなたは」
ターカー「フフフ、ようやく気づいてくれたか。そう私はWlkであると同時にEngineerでもあるのだよ」
セシリー「性格暗くなりそうな組み合わせですね」
ターカー「ハハハ、放っておいてくれたまえ。さて、これから語る物語は古代の戦争で起きた悲劇。2人の恋人たちの話だ。


今から1000年前。世界を滅ぼさんとするThe Burning LegionとNight Elfeたちの間に戦争が起こった。AnatheraとLatherion、2人の若き恋人たちも故郷の森を守るため戦いに巻き込まれていく。
2人はこの戦争を2人で一緒に乗り切ることをかたく決心し、戦場を駆け巡っていった。
Anathera「いつになったらこの戦争は終わるのかしら」
Latherion「各地に散らばっていた我が軍も集結しつつある。最終決戦の日も近いようだし、もうすぐ終わるさ」
Anathera「Latherion、私より早く死なないでね」
Latherion「どうしたんだい急に? これまでだって2人で生き抜いてきたじゃないか」
Anathera「ええ、そうね。でも、何か嫌な予感がするの」
Latherion「大丈夫、僕は死なないし君は僕が守る。必ずね」
Anathera「Latherion……」


こうして2人は、決意も新たに最終決戦に臨んでいったのだ」
セシリー「ふむふむ」
ターカー「戦いは7日間にも及び、数に勝るBuring Legionを前にNight Elfeの軍勢は徐々におされていき、AnatheraもDeamonの剣によって、その身を貫かれてしまったのだ。


Anathera「Lathe…これは私の愛の終わりなのね…」
Latherion「Anathera!!」
剣も盾も投げ捨て、Latherionが駆け寄った時には既にAnatheraは事切れていた。
Latherion「そ、そんなAnathera。目を開けてくれー! 君が逝ってしまったら、僕はこれからどうやって生きていけばいいんだ……」
必死で彼女の体を揺するLatherionの背後から1体のDeamonが駆け寄り、容赦なく彼の体に剣をつきたて。
Latherion「Anathera……ぼくも還るよAzerothの大地に…そしてまた君と…」
Anatheraの体に重なるようにして、彼も倒れていった」


なんとも悲しい話です、悲しい話なのに。

なんで大笑いしてますか、ターカーさん(@_@; これだからWarlockは嫌われるんだよね……。
ターカー「いやあ、何度見ても笑えるな。君もそう思うだろうセシリー?」
セシリー「ソウデスネ」
ターカー「まあ、そんな訳で2人の若き恋人たちは戦場に散っていったのだよ。そして彼らの亡骸が埋まったその場所には、1本の木が根付いた。Night ElfeたちはAnatheraとLatherionがせめて天上で結ばれることを願い、『Heartswood』と名づけたのだ。今では大樹となったこの木の枝を触媒にすれば、必ずSuccubusは現れるだろう」
セシリー「えっと、つまり。2人の愛のシンボルである大樹から、枝を切り落とせと?」
ターカー「うむ、容赦なく切り落としたまえ」
だからWarlockは……。
セシリー「……その大樹はどこにあるんですか?」
ターカー「喜びたまえセシリー。すぐ横のZone、AshenvaleのThe Ruins of Ordil’ Aranだ」
セシリー「へ~、近いんですね。早速向かってみます。色々お話ありがとうございました、ターカーさん」
ターカー「うむ、道中気をつけたまえよ。Gakinによろしくな」

セシリー「いや~、ここまで長い旅だったけど後は楽そうだね。ヴォイド君」
ヴォイド君「ふう、マスター。気楽に言ってるところを見るとまだ気づいてないんですね」
セシリー「え、何のこと?」
ヴォイド君「確かにAshenvaleはすぐ横です。でも、その間には何があります?」
セシリー「あ、Barrens!」
そう、Ashenvaleに戻るにはオークたちの砦を越えていかなければならないわけで……。
セシリー「1回HeartstoneでStormwindに戻ろうか、ヴォイド君……」
ヴォイド君「ええ!? DarkshoreでBindしてこなかったんですか、マスター!?」
セシリー「うん……」

再びStormwind > Ironforg > Dun Morogh > Loch Modan > Wetlandと駆け抜け海を渡りDarkshoreへ。
セシリー「わ~、文章だとたった1行だよ。ヴォイド君」
ヴォイド君「は? 何か言いましたかマスター?」
セシリー「いや、なんでも……」
目的の遺跡はこの辺 ↓

たっぷり1時間30分ほどかかって到着(IF > Wetland間のGriffon飛行ルート登録忘れたらしい)
セシリー「なんかヴォイド君がいっぱいいるね……」
ヴォイド君「ええ、うれしいです。マスター」
遺跡の周りにはVoid君を連れたNPC Wlkが多数、もちろんKoSです。
セシリー「う~ん、これちょっと突破は無理そうだね。どうしたもんかな~」
タッタッタタタ

颯爽と現れた、24WarlockのTorberさん。そうだ、この人がNPC倒した後からこっそりついていこう(-_-/
ヴォイド君「マスターって一応主人公なんですよね……?」
セシリー「もちろんさ~」
一応Succubus Questやってるなら立ちはだかるMob全部倒してください一緒にやりませんか? と声をかけてみましたが、どうやら違うQuestでここのWarlock Killしにきたようだったので、Groupは組まずこそこそ後をついていき、一人もNPC倒すことなく大樹『Heartswood』の下にたどり着きました。


ゴリゴリ、ガリガリ
AnatheraとLatherion、2人の愛のシンボルである大樹から枝を切り落とすセシ。不意に本当にこれでいいのかと疑問に思いましたが、愛情も呪いも似たようなものだと無理やり納得し枝を切断。
セシリー「これをダークマスターに持っていけば、今度こそ終わりだね。ヴォイド君」
ヴォイド君「終わりだといいですね……」

セシリー「ただいま戻りました、ダークマスター」
ダークマスター「よくぞ戻ったなセシリーよ。ターカーには無事会えたかな?」
セシリー「はい、ずいぶん辺鄙なところに住んでいて苦労しましたけど、なんとか」
ダークマスター「う~む、あやつは昔から文明を嫌っておってな。自然の中で暮らしてこそ闇の魔術が身につくのだと言い張ってのう」
セシリー「今ではEngineerにも手をだして、益々性格が歪んだようですよ」
ダークマスター「まあ、もう放っておくしかあるまい。あやつのことは」
セシリー「そうですね。あ、これが例の愛のシンボル『Heartswood』です」
ダークマスター「うむ、よくやったなセシリー」
セシリー「では、ついに!?」
ダークマスター「うむ。地下に降りて魔法陣の上でSuccubusを呼び出し、彼女を打ち負かすのだ!」
セシリー「え~、またですか」
ヴォイド君の時と同様に地下でバトルみたいです(^^;
ダークマスター「くれぐれも気をつけるんじゃぞ。Succubusは精神を操る。その誘惑に負けないようにな」
セシリー「まかせて、まかせて」

セシリー「人の心を惑わし操る精神の女王Succubusよ。我が願い、我が夢を叶えるためすべてを切り裂きたまえ。Summon:Succubus!」
しゅわわ~ん
白き肌に黒いビキニ。背中に紫の翼を持つ精神の女王Succubus。
セシリー「わ~い、サキュパスおね~さ~ん」
サキュパス「おね~さ~ん? 違うでしょ!」

セシリー「い、いたい。ダメージ軽減の呪いしたのになんで113も。とゆーかヴォイド君どこ~?(@_@;」
なんでPet呼ぶの忘れるかな、セシは……。あまりにも痛いのでFearで部屋の中を走り回ってもらい、DoTでせこせこKilled。攻撃力はヴォイド君やキューズ君よりありそうですね。

セシリー「サキュパスおね~さん、打ち負かしてきました。ダークマスター」
ダークマスター「おお、やったなセシリー。スレーナはヴォイドを呼ぶのには成功したが、Succubusは遂に呼び出せなかった。お前はもう完全に彼女を超えたな」
セシリー「えっと、多分、誰もスレーナさんのこと覚えてないと思いますけど、ありがとうダークマスター」

こうして長く厳しかった旅も終わり、新たなる力を手に入れたセシリーなのでした。


補足

クエストの流れは大体こんな感じ。

  1. Stormwind CityのMage Quaterにある酒場Slaughtered Lambの地下で、Gakin the Darkbinderと会話(Lv20以降)
  2. Kalimdor大陸のThe BarrensにあるCamp Taurajo。その近くに居るTakar the Seekerと会話。ここが1番大変。
  3. Barrensに行く方法は2つ

    • A)Wetland > Darkshore > Ashenvale > Barrens
    • B)Wetland > Theramore > Dustwallow Marsh > Barrens

    Bの方はLv34~39のZoneを通るため20じゃ厳しいかも。どちらのルートで行くにせよKalimdor大陸に渡ったら必ずBindしましょう :D

  4. AshenvaleのRuins of Ordil Aranにある木『Heartwoods』を右クリックし、『Heartwoods Core』を入手(Lv20+のNPC Wlkがうろついています)
  5. Stormwindに戻り、Gakinさんに報告
  6. 地下の魔方陣がある部屋で『Heartwoods Core』を使い、Succubusを呼び出しこれを倒す。
  7. Gakinさんに報告してQuest完了~。おつかれさまでした。

確かにLv20でもソロで可能でした。このQuestをLv20でやり遂げるのに必要なものは、意地と根性です(-_-/

一応今回でソロばっかりだった第1部完ってとこです。そこで第2部からの登場人物を簡単に紹介。

セシリー Class:Warlock

一応本編の主人公のうっかりマスター。数々のうっかりでみんなを散々待たせる困った人。落ち込むのも早いが、忘れるのはもっと早い。Summonでみんなを呼び寄せることができるが、肝心のセシが迷子になること多し。
『Summon me Pl-z!』

ラピスラズリ Class:Druid

Rosenkreuzのサードキャラ。TankにHealerにRogにと数々のアニマル変身で戦局に対応し、みんなを引っ張る我らがリーダー。さすがに3人目だけあってクエストにも詳しいが、お金は貯まらないらしい。好きなことには労力を惜しまない人。セシ的にはやはりチーターが好きだが、ラピスがこの姿の時は大抵Mobから必死に逃げている時である。
『Nooooooooo!』

ドラワン Class:Warrior

Hordeを見かけたらとにかく突撃、Lvの確認は後からする根っからの戦士。相手のLvが60だろうが突っ込んでいくその姿は、まるで狂戦士のよう(^^; BG通いで最もPvP慣れしてるかも。最近通っているInstantダンジョン:SMでは驚異的なRoll強さを発揮、マジ勝てません。
『Hordeキター!』

モモカ Class:Priest

どらわんのパートナーにしてGroupの回復役。その天然な穏やかな言動はメンバーの精神まで癒す。セシと同じくお金がなかなか貯まらず、Lv2毎のSpell代に泣く日々が続いている。最近買ったPetプレリードッグがお気に入りらしい。
『noma noma yeah♪』

ウズキ Class:Mage

GroupのCC役にして最大の火力を誇る、お髭のおじいちゃん。そのCC能力も冴え渡るが、ボケの能力はさらに冴えわたる。生産にEngineerを選ぶなど笑いを分かっている人。Gnomerganで電波キャッチマシーン、パラボナヘルムを手に入れてからは益々ボケが冴えてきた気がする。1stだけど、Lv40で馬を買うという大目標のため最近は節約生活が続く。彼なら本当に40で買いかねないのが怖い。とか言っていたら今日(2005/10/4)Lv40になり馬買ってました……もう言葉がない(@_@:
『デムパキャーッチ!』

ザボ Class:Rouge

つい最近始めたばかりなのに、普通にセシたちと遊んでるナイスガイ。カタカナで名前書くとちょっとあれだね、すまぬ。Play2日目でVCに通うという とんでもない快挙を達成。セシがLv追い抜かれる日もそう遠くないだろう。というか既にDPSでは抜かれている気がする。今日この頃……。本人曰く、Hordeを殺すために生まれてきたとか。でも、1番すごいのはその逃げ足ですから!
『加速装置オーン!』

1番下のセリフはセシの勝手なイメージです。本人たちはこんなこと喋りません……滅多に。

次回予告

長い旅を終え、ついにサキュパスねえさんに巡り会えたセシリー。
これから2人っきりの楽しい旅が始まるはずが、異世界から迷いし一組の夫婦によりその夢は淡くも崩れるのだった。

いや、ここAzerothだから! WoWだから!!

ああ、視える。モモがにこにこ笑いながらクマさんを叩き殺す姿が(-_-;
果たして彼らの初めての冒険は無事終わるのか!?
次回「いや、いきなり死なれても……Dorawanは2度死ぬ」 乞うご期待!


Played in 2005/09/29

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