第12話 せめて人間らしく~VC潜入!(前編)~

WoW

WestfallのGeneral Chatに入っていると、1日1回は飛び込んでくるLFG VCの文字。
セシリー「いや~、セシもついにVC行けるLvになりましたよヴォイド君。うれしいね~」
ヴォイド君「はい。でもLv17になったってことは、次のLv18でまたNew Spellってことです。Spell代稼ぐのも忘れないでくださいね、マスター」
セシリー「ああ、もう。人がせっかくいい気分に浸っているのに、なんで水差すかな~」
ヴォイド君「ぼくはマスターに現実的に生きてほしいんです。そもそもVCにどこから行くか知っているんですか?」
セシリー「ん~。そんなことを聞くってことは、セシが場所知らないと思っているね?」
ヴォイド君「え、知ってるんですか?」
セシリー「大体見当はついてるよ。さあ、行こうヴォイド君。Moonbrookへ」
ヴォイド君「へ~、Moonbrookにあるんですか」

盗賊団『アーカーバダンナ』が根城にする廃村Moonbrook。その村はずれに奇妙な石があった。
セシリー「あ~、あれだ。きっとあの石をクリックするとVCに飛ぶんだよ」
ヴォイド君「へ~、そうなんですか」

セシリー「そそ。じゃ、いくよ。クリックオ~ン」
しゅわわーん
光がセシとヴォイド君の体を包み、そして2人は降り立った・・・・・・Westfallの地に。
セシリー「ってここWestfallじゃん! 飛んでないじゃん!」
ヴォイド君「あ~、どうやらVCの入り口ここじゃなかったみたいですね。フ(-_-」
セシリー「なに、そのやっぱりみたいなため息は!」
入り口を探しながら、八つ当たり気味に『アーカーバダンナ』盗賊団員を殴りますが見つかりません。
セシリー「う~ん、どうしようか」

ポーン。ん、何か急にWindowが開きましたよ? もしかしてVCのお誘い!? 期待で胸いっぱいにし、そのWindowを読んでみると。
Demoniik has challenged you to a duel.
ま、またDuelの申し込みかい! くう、そんなにセシはカモっぽく見えるのか(p_; 涙を拭いながらさらによく見てみると、申し込んできた相手は牛さんでした。つまりHorde SideのPlayerです。むう、これはAllianceの平和を守るため、受けねばなるまい!

セシリー「すいません、勘弁してください・・・・・・」
断り続けるセシにDemoniikさんは尚もにじり寄ってきましたが、Allianceのヒーロー達によって退治されてしまいました。
セシリー「ふう、またAllianceの平和を守ってしまった」
ヴォイド君「他の人がね・・・・・・」
セシリー「ムカッ、なにさー自分だって目逸らしてたじゃん!」
ヴォイド君「違いますよ、ちょっと夕日が見たかっただけです」
セシリー「今、朝なんだけど・・・・・・」

ヴォイド君「そんなことより、VC行くんでしょうマスター」
セシリー「ああ、そうだった、そうだった。考えたんだけどGeneral ChatでLFGしている人に、Tellで場所聞いてみたらどうかな~」
ヴォイド君「うわっ、相変わらず図々しいですねマスター」
セシリー「まかせて、まかせて。えっと、今LFGしてる人はNanncyって人だね。じゃ、Tellを・・・・・・って目の前に居るんだけど、Nanncyさん」
そんな訳で図々しくも、たまたまLFGしながらMoonbrookに居たNanncyさんにSayで聞いてみました(^^;
セシリー「こんにちわ~。VCってどうやっていくんですか?」
Nanncy「こんにちわ、セシリー。VCに行くのはいいけどあなたQuest受けてる?」
セシリー「え、なんて名前のQuestですか?」
Nanncy「Lv22+の『The Defias Brotherhood』よ」
セシリー「えっと・・・・・・あ、受けてます」
Nanncy「そう、じゃ問題ないわね。Group組ましょう」
セシリー「え、いいんですか? ありがとう~」

Nanncyさんはハンターで、セシと同じPet User。この時はクマのPet連れてました。誘いを待ちつかれたのか、自分でGroup作ることに決めたようです。さらにRougeのXandraさんも加わって3人に。General ChatでLFM(Looking For Memberの略)しながら、いよいよVCへ向かうみたいです。と思ってたらセシがぼーっと立っている間に、ナンシーさんすでに先行していました。入り口どこなんだろうと思いながら、Xandraさんの後を追いかけていると、XandraさんMoonbrookにある一軒の家に入っていくではないですか。

セシリー「こんなとこが入り口なんて分かるわけないじゃん・・・・・・」
キューズ君「そうですかぃ? おいらは一目で分かりやしたぜ」
セシリー「またまたー・・・・・・ってキューズ君!?」
一応Group向けっぽいキューズ君にPetを変更~。Xandraさんと2人、Nanncyさんを追いかけます。

家の中に入っていくと、どうやら奥がThe Deadmineという炭鉱に続いているみたい。む~、いよいよ隠れ家っぽくなってきましたね。炭鉱の中の『アーカーバダンナ』盗賊団員のLvは15~18。決して強くないんですが、中にはEliteが混ざっています。


Elite・・・・・・モンスターやNPCの偉い人。当然HPも多い、ターゲットIconの見た目も豪華 :D


でも、Healer居ないRouge & Warlockのコンビでも結構いけるもので、Eliteも撃破しつつ奥へ進みますが、先行していたNanncyさんが死亡(p_; もう奥に進む意味もないし一端引き返すのかと思いきや、無言で奥へ進むXandraさん。道が分からない未知の場所なだけに、セシも無言で後を追います(一人で帰る自信がなかった人)
Xandra「む、パトロールがくるな。ちょっと通過するまでここで待とう」
セシリー「はい(あ、喋ったよこの人!)」
なるべくAdd避けてたんですけど、ついに2人いっぺんにIncoming。はあ、こんな時にMezがあればな~。
マリッサ「Cast~ Mez! Mez!」
そうそう、そんな掛け声だったね。え、マリッサって誰よ!?

見事にMezされました(p_; その間にXandraさんは、2人から集中砲火を食らいお亡くなりに・・・・・・。に、逃げなきゃ! キューズ君はもちろんもう死んでます。入り口に向かってRun、Run、Run。あ、そうだ。Fearすればなんとかなるかも。

にわとりにされた~!?(@_@; なんかアイコンまでにわとりになってるし! うう、呪文唱えられないっていうか、目の前の箱が飛び越えられない(p_;
セシリー「ケンタッキーフライドチキンの辛いやつって、ホント辛いですね・・・・・・がくっ」
結局にわとりのまま死亡~。

死体回収も大変そうだったので、Spirit Healerさまにお願いして墓地で蘇生。もちろん人間の体でです :)Xandraさんも墓地で生き返ったみたいですが、用事を思い出したそうでLog Outしてしまいました・・・・・・。ああ、誰かが死亡 → 一人抜ける → Group解散の黄金コンボかな~。でも、Nanncyさんはあきらめません。一人、また一人と誘っていきついにフルの5人Groupに(^^ そうです、ここからが本編だったのです。

Warrior:Garalth、Rouge:Insayne、Hunter:Nanncy、Paladin:Opi、Warlock:Ceciry
専門のヒーラー職Priest、Shaman(Druid?)が居ないので。
Nanncy「ごめんなさい、Opi。あなたはヒーリングポットよ :)」
Opiさんは、あんまり戦闘に参加せずHealに専念することに。よく考えてみるとまともなGroup戦は初めてのセシ。Warlockは一体何したらいいんだろうと思いつつ、とりあえずDDを。さすがに5人だとKillが早い、というか早すぎてCastの長いShadow Boltでは間に合わないんですが(^^;

Deadmineをどんどん奥へと進みます。さっき遭遇したNamedマリッサは居ませんでしたけど、なんか穴掘ってる盗賊団員が多いですね~。掘った鉱物は何に使うんでしょ?

最深部と思われる場所に到着。あれもう終わりなのかな~。
Opi「あの光の幕に向かって走って、セシリー」
む、どうやらさらに続きがあるようです。Now Loading・・・・・むむ~、Load画面に。WoWではZoneの垣根がありません。Load画面が現れるのはHearth stone使った時くらいです。Loadが終わるとさっき居た場所と似たような坑道です。もしかして・・・・・・ここからがVCなのかも?(^^;

実は日本人だったOpiさんにTellで聞いてみると。
Opi wispers : そうですー。Van Cleefっていうボスを倒しにいくInstanceです。
なるるん。ボスの名前をとってみんなVCって呼んでるのか。先に進む前にNanncyさんから、Lootルールについて確認がありました。
Nanncy「LootはNGBでいい?」
Garalth「NGBってなんて意味だっけ」
Nanncy「Need Greed Beforeの略で、そのItemを装備できる人だけがRollすることよ」
Insayne「OK~」
ふむふむ・・・・・・は! 今回のGroupでCloth装備できるのはセシだけ。つまりCloth独り占め!? むっふ~。あ、いけません。にやにやしてる場合じゃない、VC内部をしっかりリポートせねば。

相変わらずつるはしを持った盗賊団員が一生懸命石を掘っているところへ、セシ達がずかずかと入り込み石を取り上げていきます。LvはInstanceに入る前のより2~3上の18+。若干Eliteの数が増えた気がします。順調に進むセシ達の前に大きな扉が、そしてその前には何やら大きい人が。

殴られたらぽこん♪ とか音がしそうなハンマーが妙にかわいいRharkさん。
Rhark「Van Cleefがお前の首に賞金をかけたぞ~」
この人、絶対一人称は『ぼくちん』に違いない!(★_☆/ うまいこと1Pullできたので、難なくKilled。そして大きな扉が開きました。

奥へ進むと周囲は相変わらず探鉱っぽいんですが、何やら大きな機械が置いてあったり。こんな機械を作れるのはGnomeしかいないと思うんだけどな~。敵のLvも段々上がってきて17~20とかに。種類も採掘士が減ってきて、ConjuerなどSpellを使ってくるタイプもちらほらと目につくようになりました。WarlockじゃなくMageのようで、セシ達が複数で取り囲んでも慌てず騒がずPBAE(自分の周りに)を唱えてきて、70とか80とかいっぺんに食らい困ります。範囲はそんなに広くないので、下がってれば食らわないみたいですけどね。

そしてCasterなので落とすItemも当然Cloth(Caster & Priest装備)はい、もうお分かりですね?

New Robe Getなのです~(>_</ 名前はSpellbinder Robe。性能もなかなかいいですけど、見た目がとっても気に入りました。派手すぎず地味すぎず、シックで大人な感じ。いや~、正直Opiさんの風にたなびく青いマントや騎士っぽい鎧に比べると、なんか農民の子よろしくなセシでしたが。このRobeなら肩を並べて歩けそうです。
Ceciry「みなさん、2ndなんですか?」
結構外人さんと組むとこの手の話題になりますよね。この日はセシから振ってみました。Nanncyさん、Insayneさん、Opiさんが2ndで、Garalthさんは1stで始めたばっかりだそうです。OpiさんはメインキャラがWarlockだそうで、Tellで色々教えてもらいました。

New Robeに浮かれるセシを引き連れ、2つ目の大きな扉の前にやってきた5人。ここは鍵もかかってなく、クリックであっさりOpen。
Nanncy「さあ、ここから複数Incが多くなるわよ。みんな気をつけてね」
言いながら床にしゃがみ、何やらごそごそと用意し始めるNanncyさん。

真ん中に氷が浮かんだトラップっぽいのが出現。Nanncyさんが弓でバシッとPullする。扉の奥から2匹のモンスターがこちらへ走ってきます。もしかして、この床のは・・・・・・。

セシリー「ああ、やっぱり凍り付いちゃうのね・・・・・・ってあなたはー!? ゴブさん、ゴブさんじゃないですか!」
ゴブさん「む、誰じゃお主は!」
セシリー「ほら、EQ2で色々ゴブさんのお手伝いをしたセシですよ」
ゴブさん「セシ?・・・・・・ああ、わしの人生を狂わせたあのNemuchanter:セシリーか!!」
セシリー「うん、今は1日1悪。弱き人々を呪い、強い人にごまをするウォーロックだよ。ゴブさんこそ、どうしてこんなところに?」
ゴブさん「それがのう。お主と別れてからまた旅をしてたんじゃが、いきなり異世界から呼び出されてのう」
セシリー「あ~、相変わらず不幸だね。ゴブさん(^^; こっちでもまた兵隊として働いているの?」
ゴブさん「いや、今のわしは木こりじゃ。朝日と共に起きだしてエッサホッサ ホイ ホイじゃ」
セシリー「へ~、木こりか~」
ゴブさん「で、セシリーや」
セシリー「ん?」
ゴブさん「そろそろこの氷からだしてくれんかのう」
セシリー「ああ、OK~。Shadow Bolt~」
ゴブさん「いや氷割れたけど、いたた。何をするんじゃセシリー!?」
セシリー「ああ、ごめん、ごめんCures of Weakness~」
ゴブさん「なんか呪われたぞい、セシリー!」
セシリー「気のせいじゃないかな、Immolate~」
ゴブさん「あちち、こりゃセシリー。いい加減にせんとわしも本気で怒るぞ!」
セシリー「じゃ、怒られる前にトドメのCorruption~」
ゴブさん「ぐわあ、Sneed様。タースーケーテー・・・・・・がくっ」
はい、暴走しました。すいません(^^;

それにしても驚きました。RoseからどのClassでもCC(Cloud Control)できるとは聞いてましたが、HunterのCCはあらかじめ地面に罠をしかけ、その上をモンスターが通るようにPullし罠を踏ませるみたいです。氷の他にも炎のトラップがあり、こちらは踏むと燃え上がってたりしてなかなか楽しそうですねHunterも。NanncyさんのPull & Trapのお陰で1匹ずつKillすることができ、ようやく中に入ることができました。

部屋の中央に大きな木が横たわっていて、ゴブさん達はこの木から材木を切り出していたようです。一体切り出した材木を何に使うんでしょうかね?
ウィーン ガシャン ウィーン ガシャン
ん? セシの耳に何か機械の動く音が聞こえてきます。
Nanncy「む、いけない。扉の周りをPullするわ」
2ndキャラであるOpiさんたちは何の事か分かっているみたいですが、セシとGaralthさんにはさっぱり。
セシリー「ん、何か今視界に入ったような・・・・・・」
ウィーン ガシャン ウィーン ガシャン
Nanncy「ああ、まずい複数Incよ!」
こっちへ戻ってくるNanncyさん。そして後ろから何やら大きい機械が。え? え? なんか乗ってますよ?

Sneed「フハハ、怖かろう」
セシリー「・・・・・・あはははははは
なんて、なんてバカっぽいんだろ(笑 みんな普通に戦ってましたけど、ここは笑うとこでしょ。セシはもう笑いっぱなしで画面見てませんでしたよ(^^; これは普段木を切り出してる機械なのかな。いやでもゴブさんが乗るとあはははは。だめだ、おなかいたい。

ふう、なんかおなか抱えてる間に死んでました。この機械を倒すと、今度は機械から降りたSneedさんと再び対決です。こちらは笑わされなくてすみKilled。またまた扉を通ってさらに奥へ進みます。う~ん、VCはどうやら小Boss Kill → 扉が開く感じらしいですね。

扉をくぐってすぐ、道の横になにやら丸いものが置いてありました。

なんでしょう爆弾? これでStormwindを攻めるのかな。狭い通路を通っていくと、奥のほうに淡い光が見えます。どうやら部屋に出るようですね。中に入るとなんといっても目を引くのが大きな溶鉱炉。ここで採掘した鉱石を溶かし鉄をつくっているようです。この機械を作ったのもどうやらゴブさんたちらしく、襲ってくるゴブリンの名前はGoblin CraftmanやEnginnier。自作の小さなロボットがセシ達に襲い掛かります。むう、ゴブさん侮りがたし。下へ向かうスロープを降りていくと、またしても扉がありGlinidというNamedゴブリン、そしてお供が立っていました。
Nanncy「う~ん、単独Pullは難しそうね。じゃ、GaralthはNamedをKeep、他のみんなは雑魚からKillお願い」
Nanncyさんの指示に従い、お供 → GlinidとKill。順調だ~。

扉をくぐりさっきのお団子がいっぱい並んでいる通路を抜けると、またまた扉がありました。そして、その前には大砲がちょこんと置いてあります。

えっと・・・・・・まさか、まさかね~。
Nanncy「Go Shoot Insayne!」
Insayne「Aye Sir-!」
ええ!?

あはははははは
ああ、もう最高ですWoW。なにがいいってこのバカっぽさがたまりません(笑

こうして再びVC中にセシの笑い声が響き渡り、5人はさらに奥へと進むのでした。
つづく


補足

あ~、今思い出してもおかしい(^^; Alliance PlayerはぜひVCにお立ち寄りを!
今日のサービスショット

休憩中のInsayneさんをパチリ、かわいい・・・・・・セシとしたことが、思わずGnomeに胸キュンです(@_@;

次回予告

笑わされっぱなしのVC、セシリーのおなかは限界に近づいていた。
セシリー「ひー、ひー。ああもう駄目、笑い死にしそう」
段々何しに来たのか忘れかけていたセシリーの前に現れるV。
V???「来たか、セシリー!」
セシリー「ふう、ようやく収まってきた え? あなた誰?」
V???「お前何しに来たんだ、ホント・・・・・・」
果たしてセシリーは本来の目的を思い出すことができるのか!?
次回「憧れのVCで笑い死に~海に沈むセシリー~」 乞うご期待!


Played in 2005/09/03

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。