第11話 彷徨える復讐者

WoW

Alliance Human達の町Stormwind City。かつての戦争で破壊されたこの都市も今ではすっかり修復され、昔以上の賑わいを見せている。町は大きく7つのブロックに分かれており、王族が住まうStormwind Keep、大聖堂を中心としたPriestの区画Cathedral Square、ドワーフ、ノームの鍛冶師や技術者が集うDwarven Distract、先の戦争で唯一破壊を免れたOld Town、恋人達の憩いの場The Park、Mage、Warlock魔術師達の区画Mage Quarter、そして生産が盛んでStormwindの玄関口でもあるTrade Distract。

Stormwind Cityを訪れた者が最初に目にするのは、やはり大正門を通った先にある彫像でしょう。これは戦争で活躍した英雄達を、ドワーフの匠達が彫ったものだと云われています。そんな英雄達を見上げながら町に入っていくと、左右に立ち並んだ店が目に入ってきます。店の頭上に掲げられた様々な看板の中でも特に目を引くのが。
セシリー「あ、ここだよヴォイド君。雑誌に紹介されていたお店」
ヴォイド君「マスター。くれぐれも見るだけにしてくださいね。やりくり苦しいんですから」
セシリー「はいはい」
店の中に入ると鼻になんともいえない、いい香りが飛び込んできた。
エレイン「いらっしゃいませ~。ようこそ、チーズ好きの天国『チーパラダイス』へ♪」

セシリー「うわ~、こんなに種類があるんですね~」
エレイン「はい、どれもとってもおいしいですよ」
セシリー「えっと、カルボナーラに合うチーズって何がお勧めでしょ?」
エレイン「そうですね~。パルミジャーノチーズがいいと思います」
セシリー「パルミジャーノですか」
エレイン「ああ、一般的にはパルメザンの名で呼ばれることが多いですね」
セシリー「じゃ、それを100gください」
エレイン「はい。あ、新商品のAlterac Swissも一緒にどうですか?」
セシリー「あ、じゃそれも~」
ヴォイド君「だめー!! マスター、一欠け8Silverもするんですよ。そのチーズ」
セシリー「次のSpell覚えるLv18までまだまだあるし。平気、平気~」
ヴォイド君「だめったら、だめです!」
エレイン「あ、さらにチェダーチーズのFine Agateもいかがですか?」
ヴォイド君「店員さんも勧めないで、マスター誘惑に弱いんだから! しかも高い順じゃん!」
エレイン(ち、ばれましたわ)
結局1番安いDarnassian Bleuを5個購入し、店を後にしました。それにしてもエレインさん、素敵な称号ですね。『Mistress of Cheese』日本語訳だと『チーズの愛人(情婦)』?(^^;

さて、チーズの話はそれくらいにして今日も冒険へレッツゴ~。と、張り切ってWestfallに降り立ったまではよかったんですけど、困ったことが1つ。それは、
Questなくなっちゃった・・・は! いけないセシとしたことが、まるでQuest大好き人間みたいな台詞を言ってしまった(@_@; なんというか、すっかりWoWのQuestしつつExp稼ぎ、さらに報酬Expでぐぐーんと成長するというスタイルに慣らされてしまったなり。
セシリー「よ~し、ちょっとWestfallの隣、Duskwoodに行ってみようかヴォイド君」
ヴォイド君「え、大丈夫なんですかね。まだLv16ですし」
セシリー「まかせて、まかせて」

DuskwoodはWestfallの東に広がる森。Elwyyn Forestとも近く、セシがLv5の頃うっかり来てしまって、Spiderと狼に追い掛け回された苦い記憶の残る土地です。さらにDuskwoodからはContested Territory。いわゆる中立地帯。何回か言いましたがWoWではPlayer、NPCはAlliance、Hordeという2つの陣営に分かれ争っています。かといってどこの場所でも敵対Player見かけたら、即座に攻撃できるわけじゃありません。敵地ではこちらから攻撃することができないのです。向こうから攻撃してきてはじめて攻撃可能になるのです。

しかし、中立地帯ではどちらの陣営からも攻撃可能。視界に入ったら問答無用でぶっころされます(^^; ちなみにElwyyn Forest、WestfallはAlliance Territoryで、Alliance PlayerからHorde Playerへの攻撃はできますが、Horde PlayerからのAlliance Playerへの攻撃はできません。
セシリー「う~ん、薄暗い森だね。ヴォイド君」
ヴォイド君「どこからHorde Playerが出てくるか分かりませんよ。気を引き締めていきましょうマスター」
ガルルゥ
ヴォイド君「Strangy Dire Wolfです、マスター!」
セシリー「Lv20か。ま~、4差ならいけるかな」

ま、また相討ちかい。う~ん、思った以上にヴォイド君の減りが早く、焦ってDD撃ちすぎたのが敗因ですね。慎重にやれば、Lv4差でも勝てそうです。

セシリー「さて、死体回収しないとね。えっと、現在位置はと・・・・」

すっごい遠いよ、ママン(p_; Westfallのすぐ近くで死んでしまったせいなんでしょうか、遠すぎる・・・・死体の位置まで5分位かかりました。
セシリー「Duskwoodは、まだちょっと無理だね。ヴォイド君・・・」
ヴォイド君「そうですね」

とぼとぼとDuskwoodを後にし、再びWestfallへ戻ってきました。
セシリー「よし、じゃあWestfallでまだ行ってない所回っていこう~」
ヴォイド君「はい~」
まずはGold Coast Quarryという洞窟へ。外の見張りがDefiasの名前がつくNPCだったことから察するに、ここも盗賊団『アーカーバダンナ』のアジトの1つ。IndoorではFearが使えないため(いや、詠唱はできるんだけどね^^;)ちょっぴり緊張。
セシリー「準備はいい? ヴォイド君、乗り込むよ」
ヴォイド君「はい、いつでも」
洞窟の中に入ると、そこはすでに他の冒険者達で荒らされていた・・・以上(WoWでは結構ありがち :P)Lv11~Lv14くらいの盗賊団員と、何故かコボルドがいました。ホント穴掘り好きですね彼ら。

次にやってきたのはLongshoreという海岸。目的はもちろんMulroc君です。足が速いので厄介この上ない彼ら。でも、見た目かわいいのでつい見に行ってしまいます。Crystal Kelpという海にしか生えない海藻が彼らの好物なので、見に行きたい人は海の近くを探すといいと思います。どのZoneにも大抵いますから。

Murloc君の蛍光色イエローの体を思い浮かべながらやってくると、1匹だけ違う色のMurloc君が! Murloc好きのあなたのために贈る、夏の新作Murloc。その名も、Murloc Oracle。えっと、太字まで使ったのにSS撮り忘れてしまいました。ごめんなさい(-_-; このOracleなMurloc君はその名の通りShaman Type。何やら氷系のDD撃ってきました。しかも、このDD食らうと移動速度が下がるらしく厄介です。そして他の知的モンスターと同じくHPが減ってくると逃げ出すんですが、足が速い & Aggro範囲が広いので、Add、Add! 尚も瀕死のMurloc君を追いかけるヴォイド君を慌てて戻しますが、もうぼっこぼこで死亡(p_; Murloc君を見に行く時はいつも命がけですね(SS撮ろうと近寄らなければ襲われません :D)

う~ん、なんか死にまくりです。もう少しやりやすい相手を探さねばと目をつけたのがGnoll君こと、Riverpaw。Sentinell HillからMoonbrookへ向かう途中分かれ道があり、そこを右へ行くとMoonbrook。左へ行くとDuskwoodへと続いています。Gnoll君たちはそのDuskwood側でキャンプを張り、冒険者達を待ち構えているのです。

Elwyyn Forest側に居たGnoll君達のLvは10~13。こっち側のはLv15~18で今のセシにぴったり。周りにはGnoll君達以外襲ってくるモンスターも居ないので、安心して狩れますね。Quest以外でExp Campをするのは久しぶりでちょっと退屈になったので、Gnoll君の台詞に注目してみました。
Gnoll君「Grrrr...fresh meat!(新鮮な肉はっけ~ん!!)」
Gnoll君「more bones to gnaw on...!(もっと多くの骨にむしゃぶりつきたい!)」
う~ん、やっぱり犬ですね?(^^;

第9話でセシが現在着用しているVestをぽろっと落としてくれたGnoll君ですが、今回も期待を裏切らずにぽろっと、

素敵なBeltを落としてくれたので、ちょこっと解説モードオン。よく見るとBinds when equipped、Requires Level13って書いてありますね。BindsはEQ2で言うところの、えっとなんでしたっけ。お待ちを・・・(只今、ねむ日記を読み返しております)・・・そうそう、Attunedです。Itemを装備する際にBindしますか? と聞いてくるので、Yesを押してしまうと他の人に渡すことができなくなってしまいます。BindしてもVendorに売ることは可能なり。

性能はなかなか素敵なんですけど、装備する前に思ったことが1つ。これってGnoll君の皮で作ったBeltなんでしょうか? 装備すると呪われそうでちょっと怖い(@_@; ちょっと、どきどきしながら装備してみると特に何も起こりません。強いて言えば眠くなってきました(それは夜中の1時だからです、セシリーさん)Expも順調に溜まっていき、もう少しで待望のLv17にってところで急にGnoll Campを後にするセシ。
セシリー「よし、Lv17Dingは、Duskwoodのモンスターにリベンジして迎えるよ。ヴォイド君!」
ヴォイド君「ええ!? Gnollでいいじゃないですか、Gnollで~!」

さっきは橋のほうから向かったから行けなかったんです、うん。今度は川を泳いで渡り、Duskwoodへ上陸(深い意味はまったくありません)
セシリー「む~、わんこ居ないね。さては17に近づき強さを増したセシに恐れをなしたか?」
ヴォイド君「マスター、もう帰りましょうよ。やっぱりここ薄暗くておっかないです」
セシリー「いやだよ、わんこ倒してきれいに17になるの!」
ヴォイド君「もう我がままだな~。あ、そこの白蜘蛛はどうです?」
セシリー「白蜘蛛か~。確かにこのMobも、幼い頃追っかけまわされたしな~。よしこいつで17だ、いくよヴォイド君」
ヴォイド君「はい、マスター」
セシリー「ボルドーさんの呪いCurse of Weakness!」
スパイダー「何するかキシャー!」

Venom Web SpiderはLv19。決して勝てないモンスターではないはず。
セシリー「Go、ヴォイド君!」
いつものようにヴォイド君にモンスターを抑えてもらい、後方へ下がります。ヴォイド君はがっちりKeep・・・・のはずが、何故かスパイダーさん、セシのほうに向かってきました(@_@;
ヴォイド君「マ、マスター。タースーケーテー、ねばねば!(>_<;」
なんとスパイダーさん蜘蛛の糸でヴォイド君の足止めをしておいて、本体のセシを叩きにきたのです。
セシリー「な、なんでそんなに頭いいのよ、スパイダーさん」
スパイダー「Mother Fangとは違うのだよ。Mother Fangとはああああ!」
セシリー「うわ~ん、早く助けに来てヴォイド君」
ヴォイド君「ま、まだ解けないっす」
いけません。このままでは死んでしまう。あ~、でもスパイダーさんのHPも残りわずか。
セシリー「あー、Heal Potion使おうか。いやでも向こうも死にそうだし、う~ん」
ヴォイド君「マスター、悩んでる場合じゃないです。死んじゃう、死んじゃう!」
セシリー「いや、いけるはず。なんかそんな気がする!」
ヴォイド君「どうして、そう人の意見の反対を選ぶんですか。マスターは!」
スパイダー「何を揉めてるか知らんがチャーンス! 唸れ我が足、スーパースパイダー キィィィィィック!」
セシリー「蜘蛛の密偵はスパイダー・・・・がくっ」
ヴォイド君「親父ギャグやめましょうよ、マスター・・・・がくり」

こうして再び5分かけて死体を回収し、たまたま歩いていただけのGnoll君に八つ当たり気味に殴りかかり、無事17になったセシリーなのでした。


補足

う~ん、なんかだらだら書いてしまった(^^;
今日のサービスショット

Lv17なって初めてポスト開いたら、Roseからいっぱい鞄きてました。ありがとう~。


この帽子いいですね。魔女っぽくて、すっごくほしいなり~。

次回予告

ついにLv17になったセシリー。
セシリー「フフフ、やっとあの噂のZone、VCにいけるんだね。ヴォイド君!」
ヴォイド君「長かったですね、マスター!」
行けるLvになったこと事態に感激するセシリーとヴォイド。しかし、彼らはあることに気づくのだった。
セシリー「で、VCってどこにあるの?」
ヴォイド君「さあ・・・・・」
セシリー「・・・・・」
さっきの興奮はどこへやら、沈黙してしまった2人の前に救世主が現れる。
N??「大丈夫、私についてらっしゃい!」
セシ & ヴォイド「どこまでもついていきます、N様~」
なんとか潜入したVCの奥深くでセシリーを待ち受けるのは、懐かしいあの人だった!?
G「ふぉっふぉふぉ、来たか若いの」
セシリー「あ、あなたはー!?」
次回「懐かしのG~この世界では、機械いじりが得意なんじゃ~」 乞うご期待!
次回はおそらく前後編に分かれるかも & SS多くなるかもかも(^^;


Played in 2005/07/17

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