第10話 Give me Money

WoW

Westfall中央に建設された要所Sentinel Towerでは、今日もPeople’s Militiaの長Gryan Stoutmantleが、深刻な人手不足に頭を悩ませていた。
グリアン「最近、盗賊団『アーカーバダンナ』の活動が盛んになっているようだな。詳細を報告してくれ」
GuardA「はい、噂によれば奴らはいよいよStormwindに攻め込むつもりらしいです」
グリアン「う~む、一体どんな方法でくるのだ。正面から堂々と来るとも思えんし」
GuardA「は、これも噂ですがMoonbrookの奥に盗賊団員が続々と集結中で、中にはゴブリンの姿もあったとか」
グリアン「ふむ、しかし噂をそのまま鵜呑みにする訳にもいかん。至急、調査団を派遣しろ」
GuardA「それが現在、多くの兵が『アーカーバダンナ』に占拠された各農場の奪回にあたっておりまして、動けるものがおりません」
グリアン「む~、元々農民からの義勇兵が多いから仕方ないか。しかし、Moonbrookは大至急調査せねばならん。よし、Aよ。お前が調査に当たるのだ」
GuardA「わ、私がでありますか? 無理です、名前すら与えられていないその他大勢の私には、とてもとても」
グリアン「ではどうするのだ。これくらいでStormwindに援軍を求めては私の指揮能力を疑われるぞ!」
GuardA「は、ここはひとつ民間の冒険者を、調査に当たらせてみてはいかがでしょうか」
グリアン「やむをえんか。では、至急募集をかけてくれ」
GuardA「は、直ちに張り紙作成に入ります」

こうしてWestfall中に義勇兵募集の張り紙は配られ、当然この人の目にもはいったのだった。
セシリー「ヴォイド君、見て見て。おにゅーのRobe買っちゃった、どう似合う?」
ヴォイド君「・・・・・。」
セシリー「あ、似合いすぎて言葉も出ない? いや~、照れるな」
ヴォイド君「あきれ果てて言葉が無いんですよ! マスターのLvは今いくつですか?」
セシリー「え、15だけど、それがどうかしたの?」
ヴォイド君「15ってことは次のLvでNew Spell買わなきゃいけないってことでしょうが! どうするんですか、こんな無駄遣いしちゃって!」
セシリー「無駄じゃないよ~、ちゃんと心が癒やされるもん」
ヴォイド君「代わりに僕の心がずたずたなんですが・・・」
セシリー「もう、分かったよなにかバイト(Quest)すればいいんでしょ~。お、求人広告発見、なになに」


明日のヒーローは君だ! 燃やせ悪知恵勇気と欲深さ正義感! 私達People’s Militiaは日々WestFallの安全を守るため、Gnollから金品を奪ったり、農民から作物を搾取したりとがんばっています! さあ、君も一緒に甘い汁を吸わないか!? 高額報酬、3食昼寝付き、初心者さんも大歓迎。連絡はSentinel HillのGuardAまで、よろしく!


セシリー「おお~、3食昼寝付きだって。これやってみようか、ヴォイド君」
ヴォイド君「う~ん、なんか話がうますぎますね。やめておいたほうがいいと思いますよマスター」
セシリー「大丈夫だって。募集先People’s Militiaだし」
ヴォイド君「まあ、それなら大丈夫ですかね」

セシリー「こんにちわ~。求人広告見てやって来たんですけど~」
GuardA「はいはい、よく来てくれましたね。ささ、冷たいお茶でもどうぞ」
セシリー「あ、どうもです。ごくごく、ぷは~。う~ん、夏はやっぱり麦茶ですね」
GuardA「ウーロン茶も捨てがたいですけどね。では、さっそく仕事の内容についてお話したいと思います。今回セシリーさんにして頂きたいのは、Moonbrookにどれくらいの『アーカーバダンナ』盗賊団員が詰めているかの調査です。Moonbrookはご存知ですね? ここから南東にある廃村で、現在は彼らが根城にしています」
セシリー「う~ん、知ってますけど、ちょっと危険そうですね。もっとこう、タワーの中でクーラー効かせながら昼寝して、昼寝に最適な室温は何度かとかの調査かと思っていました」
GuardA「いえ、それは私の仕事ですから。ははは。では、よろしくお願いしますね」
セシリー「ほいさ~」

はい、前置き長すぎですね。すいません(^^; Lv16が見えてきたので、お金稼ぎつつQuestもこなせるMoonbrookにやってきました。実際に受けたQuestの内容はDefias Pillagierを10人、Defias Looterを15人Killしてこいというもの。彼らのLv帯は13~15。ちょうど今のセシにはいい感じのはずだったんですが・・・。
セシリー「よし、まずはLooterからだ。Go、ヴォイド君!」
ヴォイド君「了解です、マスター」
Looterは近接戦闘タイプみたいですね。このタイプはWarlockと結構相性いいので楽ちん。
セシリー「ふはは、弱いのうLooterよ」
ヴォイド君「また、じじい化してるし・・・」
Looter「く、くっそ~」
ちゅど~ん
セシリー「あちち、こ、これはFireball。一体どこから!?」
Pillager「Looterはやらせんよ、セシリー!」
PillagerはキャスタータイプのようでFireball撃ってきますが、これがまた痛い(p_; ヴォイド君はLooterの足止めで精一杯。セシとPillagerが遠方から魔法を撃ちあいます。
セシリー「え、うそもうHP1/3まで減ってる!? 一撃78とかきてるよ! む~、こうなったら。あとお願いねヴォイド君、さらば!」
ヴォイド君「マ、マスター!」
Pillager「逃がさん」

逃げる時ジャンプする人はEQ経験者だと思います :)
セシリー「あ、FireballじゃなくFireblastだったかも?・・・がくっ」

う~ん、過去にコボルドのキャスターと対峙した時も感じましたけど、キャスターって痛い。早くSpell詠唱速度を遅らせる呪い覚えたいな~。それともこの辺からGroup Needになるのかな?
セシリー「そろそろソロも限界かね。どう思うヴォイド君」
ヴォイド君「そうですね、座布団全部持っていきたい気分です・・・」
もう一度だけ懲りずに挑戦してみましょう。
セシリー「じわじわ衰弱するがいいCurse of Agony!」


Curse of Agony・・・Damage Over TimeいわゆるDoT系の呪い。初弾こそダメージ低いものの、徐々にダメージが上がっていく感じ。正直あんまり使ったことなし(^^;


Pillager「一気に減ってしまえ、Fireball!」
ちゅど~ん
うわ~ん、やっぱり痛いよママン(p_; こっちが2種類のDoT入れる間に2発撃たれ、HP半分近く持っていかれました。
ヴォイド君「軟弱なマスターに何するんだ! ぽかぽか」
ようやくヴォイド君がHateとってくれて、彼にFireballが撃ちこまれますが、ヴォイド君はセシの2倍近くHPあるので結構平気みたいです。キャスターだけあって殴りは食らっても20以下だしね。やはりWarlockはPetに頼る戦い方が正しいのかも(少なくともソロの場合ね)
Pillager「く、2対1では。待ってろ、今こっちも仲間呼んで来るから!」
Defias達はHP減ってくると逃げ出します。そして結構Aggro範囲広いのすぐお仲間が駆けつけてくるなり(@_@; う~ん、ソロ不可能ではないですね。でも、慎重に戦わないとすぐ囲まれてしまいます。

セシリー「Looter15人、Pillager10人張り倒してきました。Aさん」
GuardA「ご苦労さま。でもAさんはやめてね、Aさんは。で、Moonbrookに詰めている『アーカーバダンナ』の規模はどれくらいだった?」
セシリー「そうですね、20人くらいでしょうか」
GuardA「う~む、意外と少ないんだな。分かった、よくやってくれたね。これは少ないけど報酬だ」
セシリー「7Silverってホント少ないですね。アハハ」
GuardA「すまないね~、今月の電気代が1万円越えちゃってね。やりくりが大変なんだよ」
セシリー「とりあえずクーラー消しなさい、クーラーを」
GuardA「あ、そうだ。もう1つ調査の仕事があるんだがやってみない? 報酬はさっきより気持ち多めだよ」
セシリー「Spell代がまだ足りないかもしれないので、やりましょう」
GuardA「うんうん。Moonbrookの山側にThe Dagger Hillsと呼ばれる丘があるんだが、どうやらそこにも『アーカーバダンナ』盗賊団員がたむろしているようなんだ。そこで調査と共にDefias Highwaymanを15人、Pathstalker、Knuckledustersをそれぞれ5人ずつKillしてきてほしい」
セシリー「多いですな~」
GuardA「ああ、でもその分報酬も多めさ!・・・気持ちね」
セシリー「ほいさ~」

1番弱いPathstalkerでもLv15、Kunckledustersは16 Over、Highwaymanに至ってはLv18 Overである。
セシリー「ちょっと厳しいかな~。まあ、がんばろうヴォイド君」
ヴォイド君「はい、まずはどれからいきますか?」
セシリー「そうだな~。じゃあ、まず・・・Highwaymanからいこ~」
ヴォイド君「マスター。慎重って言葉知ってますか?・・・」
セシリー「まかせて、まかせて。いっけ~ボルドーさんの呪いCurse of Weakness!」
Highwayman「フ、来たかひよっこめが」
Defias Highwaymanは打撃のみなんだけど、二刀流なためかなり痛い。ヴォイド君のHPがみるみる減っていきます。Highwaymanの残HP 2/3で、すでにヴォイド君のHPは半分に。
セシリー「いけない、Shadow Bolt~!」
Resist(^^/
さすがにLv3差もあると、Resist率高いですね(>_<;
ヴォイド君「マ、マスター。僕のHP回復させてください」
セシリー「いや、ここは攻撃あるのみShadow Bolt x 3!」
フルでは入らないものの、なんとか減らしてHighwaymanのHP残り1/3。でも、ヴォイド君は瀕死。さらにセシのManaも尽きて絶対絶命のピンチ。
セシリー「こうなったらFearをするしか!」
ヴォイド君「ま、まってマスター。上にはPathstalkerや、Knuckledustersがうろうろしてますよ」
セシリー「下に行くかもしれないし、いちかばちかやってみる。いくよ~、牛さんの怨念Fear~!」

Highwayman「う、なぜ牛さんがここに!?」
牛さん(亡霊)「ぼくのミルク飲んだでしょう!」
Highwayman「うわああ、すまね~。勘弁してくれ牛さん!」
なんとかResistされず、しかもうまいこと下の方へ走っていきました。
セシリー「ようし、今のうちにMana回復だ。Life Tap~」
2発分のShadowbolt撃てるだけのManaが溜まりました。これがResistされたらホント終わりです。
Highwayman「消えろ牛さん、ミルクを飲んで何が悪い!」
ヴォイド君「マスター、戻ってきましたよ」
セシリー「詠唱の間だけ抑えててヴォイド君!」
Highwayman「ええい、どかんかい!」
ヴォイド君「ここは通しませんよ、ぽかぽか」
セシリー「狂える暴君Sargeras。その暗き魂よ、我が前に立ちし愚か者に死の鉄槌を! いけ、Shadow Bolt~!」
Highwayman「目が、目があああ」
ようやくRunモードに。あとは余裕を持ってとどめをさしましょう。
セシリー「吸血鬼だっておなかは空くんです。君の生気をセシに、Drain Life。ちゅ~」
Highwayman「い、いつから吸血鬼になったのさ・・・がくっ」

Healthstone、Heal Potionを使ってなお、HP、Manaともぼろぼろになっちゃったけどなんとか勝利~。
セシリー「ふう、疲れた。ちょっと、休憩しようかヴォイド君」
ヴォイド君「はい、僕ももうへとへとです」
ごくっ、ごくっ。
ヴォイド君「え、マスター。その飲み物なんですか」
セシリー「あ、これ? アイスミルクだよ、さっきのHighwaymanが持ってた」

不思議なもので一度Killしてしまうと余裕がでるのか、これ以降は苦戦することなく殺せました。(多分、勝てるのが分かって、何を撃つか迷ったりしない分、効率よく戦えるようになったんだと思います)Lvも16になったので、報酬もらってSpell買いに行かねば~。

セシリー「The Dagger Hillの『アーカーバダンナ』盗賊団員退治してきました~。Guardさん」
GuardA「おお、お帰り。でも、Guardさんもやめてね。セシリー」
セシリー「じゃ GuardAさん。さっそく報酬くださいな」
GuardA「ちゃんとした名前ほしいな・・・はい、報酬10Silver」
セシリー「う~ん、さっきよりはましかな。でも、あれだけ苦労したのにな~」
GuardA「け、どうせ私なんて戦争になったら、開始1分で死んじゃう役柄なんだ。ぶつぶつ」
セシリー「もう他のQuestはないんですか? その他大勢さん」
GuardA「もう、こうなったら自分で名前決めちゃえ。う~ん、そうだな。ガーダー・ウルティス・アーク・ルヴィアンス・ディール・アーサー3世とか。うん、いいかも!」
セシリー「長すぎですよ、略しちゃいますね。えっと、略して・・・あ、GuardAだ」
GuardA「いやああああ、もう帰って! 帰ってよ!」

最後にItemをVendorに売却~。
セシリー「う~ん、いいんじゃない? 所持金幾らになったヴォイド君」
ヴォイド君「ちょっと待ってくださいね。ひーふーみー・・・おお、合計1goldと20silverです。初めて1gold超えましたね」
セシリー「うん、100silverで1goldだしね」
ヴォイド君「なんで説明的なのかわかりませんけど、やりましたねマスター」
セシリー「よし、Stormwindに帰ってSpell買いに行こう~」

セシリー「こんにちわ。16のSpellくださいな~」
スペルマスター「あら、Lv16になったのね、おめでとう~。このLvではPetのBuff Spellもあるわよ」
セシリー「あ、じゃそれもまとめてください~」
スペルマスター「はいはい、合計で・・・・1gold 20silverになるわ
セシリー「げふっ・・・・」
しつこいようだが、WoWのSpellは高い・・・(p_;


補足

この日折角入れてもらったJapan Guild『Juxtapose』を抜けてしまいました。JuxtaposeはEQ1でGuild Axis、Impactのメンバーが中心に作ったGuild。(EQ時代では私もImpactに所属していました)Not Raid Guild。理由はメンバーの人がどうとかではなく、もうちょっと一人でやっていきたかったからです。

今日のサービスショット

突然Gold ShireにHordeが来襲! どこからともなく集まってくるAllianceの戦士達! そして・・・

Allianceの平和は守られたのだった!・・・・なんですかこの団結力は(^^; 上のSSの人たちはみんなGuildもばらばらです。なのにChannelに『Horde来襲!』の報が流れてから、3分と経たずに集まりHorde PlayerをKilled。恐るべしAllianceの団結力(@_@;

次回予告

念願のLv17まであと1つ。セシリーはあのZoneへ向け一段と燃えていた。
セシリー「よ~し、あと一息だ。がんばろ、ヴォイド君」
ヴォイド君「お金の面でもなんとかがんばってください、マスター!」
セシリー「Robeは売らないよ!?」
ヴォイド君「じゃあ、せめてマントを売ってください」
セシリー「マントも捨てがたいんだよね~。あ~、悩む~」
ヴォイド君「ええい、この家計簿見てくださいよ!」
赤、赤、赤で埋め尽くされた家計簿を目の前にして、セシリーが下した決断は!?
次回「さらばマント~貧乏は罪~」 乞うご期待!


Played in 2005/08/29

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