弟32話 思うままにわがままに

WoW

Lvが30になりStalvanなど多くのQuestをこなしたDuskwoodもぼちぼち卒業の時期になりました。そして今日は卒業試験的な2つのElite Quest『Mor’Ladim』と『Morbent Fel』に挑戦です。

Stalvanが倒され平和が戻ったかに見えたDarkshireですが、
Commander Althea「そんな馬鹿な! 私たちは確かに墓地に彼を埋葬したのに蘇ってくるなんて!」
セシリー「わりと世界の半分はUndeadな気がするWoWで、何を甘いこと言ってるんですか」
Althea「セシリー」
セシリー「はい?」
Althea「私があなたを助けるために出来ることは何もない、でも幸運を祈ることはできるわ」
セシリー「はい?・・・」
Althea「彼を倒せるのはDuskwoodの英雄たる貴方しかいないのよ。さあ、行きなさい!」
セシリー「また、セシたちに押し付けー!?」
Stalvanの時といい仕事しましょうよ Guardさん・・・。

『Mor’Ladim』のQuestは事前に2つほどQuestをこなす必要があります。その際にこのQuestの名前にもなっている『Mor’Ladim』という人物のストーリーが書かれた本を渡されるのですが、うっかり失くしてしまったので、ここからはセシの勝手なストーリーをお送りします(-_-/

かつてMorgan LadimoreというDarkshireの警備隊長が居ました。町の住人は町を守る彼を慕い、彼もまたDarkshireの平和を守ることを使命とし、日々町の警備にいそしんでいた。

しかし、町へ襲い掛かってくる魔物たち、そして街中でおこったStalvanの連続殺人事件などにより、彼の願いとは裏腹にDarkshireは常に危機にさらされているのでした。刻一刻とせまる破滅を回避するため、ついに彼は禁断の力へ手を伸ばしたのです。

ある日彼は町で一人の旅人と出会いました。その旅人は魔術師で、Kalimdor大陸からやってきたといいました。MorganがHordeとの闘争が絶えない彼の大陸で、どのようにして町や人々を守っていたのかと尋ねるとその魔術師は、
魔術師「私は長年の修行の末、ある魔術を身につけることに成功しました。その術を使い人々を助けながら旅を続けてきたのです」
Morgan「それはどんな術なのです? 私にも扱うことができるのでしょうか?」
魔術師「あなたは戦士のようですから、直接この魔術を使うことはできないでしょう。しかし、私が作ったこの薬を飲めば同等の力を得ることが可能です。本来は他人に与えたりしないのですが、あなたの熱意には負けました」
Morganはなんの躊躇いもなく魔術師が作った薬を飲んでしまいます。これでDuskwoodに平和が戻ると信じて・・・。

初めにMorganの異変に気がついたのは当時副官だったAltheaです。
Althea「Morgan隊長、大丈夫ですか? お顔の色がすぐれないみたいですが」
Morgan「何を言うAlthea、私は今絶好調だよ。もうすぐDuskwoodに平和が戻るのだからね、フフフ」
彼の顔からは次第に生気が失われていき、しかしその眼はぎらぎらと異様に輝いていったのです。

そしてついに終わりの日が来ました。その日Altheaは宿屋でStalvanらしき男が目撃されたとの情報を得て、Goldshireに赴いていた。しかし、Stalvanらしき男はすでに宿屋を出ており、宿屋の主人に話を聞くだけにとどまります。
Althea「う~ん、今から戻ってもDarkshireに着くのは夜になってしまうかしら? まあ、今日は晴れてるし、月もでるでしょう」
Elwyyn Forestから馬を走らせていると、前方に炎と黒い煙が立ち上っていた。
Althea「あれは町の方角・・・まさか!」
町に着いたAltheaが目にしたのは炎上する家々。そして、
Althea「何故、モンスターが!?」
Altheaは剣を引き抜き、町を駆け巡っていく。モンスターたちの行動は奇妙なことに統一されているようだった。

Althea「隊長は? 警備のみんなは?」
町の真ん中にある詰め所に向かっていると、剣戟の音が聞こえてきた。
Althea「誰か戦ってる、間に合って!」
詰め所の前で見覚えのある制服の男が戦っていた。加勢しようと駆け寄るAlthea。しかし、何度目かの斬りあいの後、男は背中を貫かれてしまう。
Althea「B? GuardBね? 嗚呼、ごめんなさい間に合わなくて」
GuardB「Althea、気をつけろ。や、やつは・・・」
次第に体温を失っていくGuardBの体を支えながら、Altheaは彼と対峙していた相手へと視線を向ける。

Althea「嘘でしょ? どうしてあなたが・・・Morgan隊長!?」
Morgan「分からないか? すべてはDukswoodの平和のためだ」
Althea「罪のない住人や仲間だった警備隊の人達を殺すことが、どうして平和と繋がるんですか!」
Morgan「罪のない? 今、お前は罪のない人々と言ったのか。我らがHordeを虐殺しその上に築かれたこの町Darkshire。それを隠蔽し、のうのうと暮らしておいて何を言うか!」
Althea「何ですって・・・我らがHorde? 何を言ってるんですかMorgan隊長!?」
Morgan「生きとし生ける者の敵。残虐、冷酷無比、破壊の化身。確か士官学校ではそう習うのだったか? おめでとうAlthea、目の前に居る私がそれだ」
Althea「そんな、そんなことって・・・あ、分かったあなたは操られてるんですね? そうでしょう Morgan隊長?」
Morgan「いや、操られてなどいない。この行動は私自身の意思だ。あのお方のおかげでようやく目が覚めた気分だよ。いかにAllianceの教えが虚言と詐欺に塗り固められていたのかをな。その嘘から解放された今、体中から力がみなぎるようだ。フフフ」
Althea「Morgan隊長・・・」
Morgan「今の私はもはやお前たちの隊長だったMorganではない、Mor’Ladimだ」
Altheaは一度剣を額の前で掲げ、構える。
Althea「さようならMorgan隊長・・・いくぞMor’Ladim!」
Mor’Ladim「愚かな、お前ごときの腕でこの私を倒せると思うのか!」
炎上するDarkshireで2人の剣が重なり合う。

Altheaは辛くも勝利する。そしてその戦いを見届けた一つの視線があった。
魔術師「ふむ、もう少しやるかと思ったが、DarkshireのMorganも噂ほどではなかったな」
???「元副官相手で躊躇いでもあったんでしょうか。だから私はあの男を引き入れるのは反対だったのです。やつには感情が残りすぎた」
いつのまにか魔術師の背後に一人の男が立っていた。
魔術師「そう言うからにはお前はあんな様にはならんだろうな。Stalvanよ?」
Stalvan「ご冗談をMorbent Fel様」
Morbent Fel「ふん、まあいい。あの男が役に立つのはこれからだ」
Stalvan「は? やつはもう死んでいますが」
Morbent Fel「私の職業を何だと思っている? 呪いと死霊魔術のスペシャリストWarlockだぞ」
Stalvan「で、ではやつをアンデットとして蘇えらせるのですか?」
Morbent Fel「ん、意外か? どうした、まさか今になって我らHordeが恐ろしくなったのではあるまいな」
Stalvan「い、いえそのようなことは決して」
Morbent Fel「感情や思考がなくなればMor’Ladimは並みの戦士には勝てんだろう。戦いはこれからだよ、Stalvan。フフフ」
MorbentはAltheaがMor’Ladimを墓地に埋葬するのを見届け、一人ほくそ笑むのだった。

・・・と、セシが長々と妄想している間にMor’Ladimはあっさり死んでました(おい

Mor’dimは35EliteでHealthこそ多いものの、戦士なので特に特殊なAEとかはなく、Groupなら結構簡単にKillできちゃいます。続いてMorbent Felへ。彼は墓地の中に堂々と家を構えて待ってました(^^;

Morbent Felは特殊なバリアーを体に張っており、通常の攻撃や魔法は一切効きません。このバリアーを打ち破るためにMorbent Baneを作るのですが、家族を殺されたSvenさんに話を聞きMorbentについて調べ、Wetlandの沈没船。その積荷のIngotを隠し持つMurloc君たちと戯れたりと、10数に及ぶQuestをこなす必要があります。SvenさんはDuskwoodの端のほうにいてDarkshireからわりと遠く、往復がかなり面倒(例によって話すだけのQuest多し(^^;)

そんな苦労の末できたBaneがこちら、
光り輝いてるね
なかなか、かっこいいですね~。

ゾンビーやグールに守られる家を強襲し2Fへ駆け上がります。護衛は2、そして真ん中に全ての元凶Morbent Felが居ました。

MomoにSS(Soulstone)をかけ、準備OK~。
Dorawan「いくざます!」
Morbent Fel「効かぬわ!」
う、このBaneは装備しているだけじゃ意味がなく、クリックで発動するタイプみたい。Morbentをターゲットして、うりゃ~。
バリア消滅
Mobentの周囲から光が立ち上り、バリアーが消滅。う~ん、かっこいいなり。攻撃が当たるようになりましたが、向こうもAE DD等を放ってきてわりと痛い。とりあえず雑魚から倒していき。
Morbent Fel「ば、ばかなー」
やった~。長かったQuestだけに達成感も大きいね、みんな?
知らなかったよ、2人がそんな関係だったなんて!
こんな気味悪い部屋で寝るな~!(@_@;

Morbent FelはSvenさんに報告し、Bane渡さないといけないのかと思いきや、ちょっぴりパワーアップして返ってきました:D

そしてMor’Ladimの報告はなんとMorgan Ladimoreのお墓の前です(いや元々ここから始めるんだけどね)
Morgan幽霊「よく、もう一人の私を止めてくれたね。ありがとう、セシリー」
Morbent Felからもらった薬を飲んだ時、Morganの人格は光のMorgan Ladimoreと闇のMor’ladimに別れたのです。
セシリー「Morganさん・・・これを」
セシリーは懐から小さな指輪を取り出しMorganに渡した。
Morgan幽霊「こ、これはSarahの・・・娘は生きているのか!?」
セシリー「ええ、町の人々に見つからないようにDarkshireから離れた場所で一人で暮らしています」
Morgan幽霊「ああ、私が力を求めたばっかりにSarah・・・。セシリー、もしもう一度娘に会うことがあったらこう伝えて欲しい。全ては私の愚かさが招いたことだ、すまなかった。だが、決してAltheaを恨まないでくれ。彼女はああするしかなかったのだから。復讐なんて考えずに幸せになってほしい・・・」
セシリー「勝手なことを・・・でも、分かりました。伝えるだけは伝えましょう」
Morgan幽霊「ありがとう。これで肩の荷が下りたよ、ようやく旅立てる。セシリー、これを受け取ってくれ」
セシリーとMorganの間に1本の長剣が現れた。刀の鍔が金色に輝き、刀身は白い光を放っている。
セシリー「これは?」
Morgan幽霊「聖剣『Archeus』だ。私が生前使ったいたものさ。君はWlkだから扱うのは無理かもしれん、処分は任せるよ」
セシリー「分かりました」

両手で持ってみるとずっしりと重い。確かに非力なWlkが使うのは無理みたいだ。
Morgan幽霊「では、私はそろそろいくよ・・・セシリー、闇の魔術を求めるのは結構だが、決して私のようにはなるなよ」
セシリー「・・・ええ、分かっています」
Morganの体が輝きを放ち、天へと昇っていく。やがて光は完全に見えなくなり森に静寂が戻ったのだった。
セシリー「間違えるもんか、絶対に!」


補足

勝手に裏設定のコーナー、ぱちぱちぱち。

Althea
このお話の主人公。かってのMorganの右腕だったが、闇に堕ちた彼を止めるために戦い討ってしまう。現在のDarkshire警備隊長。Morganの娘、Sarahを不憫に思い、町の人々には内緒で度々会いに行っている。だがSarahの奥底に潜む心には気づいていない。基本的に明るいが、悩む時は一人で悩んでしまうタイプ。

Morgan/Mor’Ladim
かってのDarkshire警備隊長。町の人々や部下にも慕われていたが、その責任感の強さからダークサイドへと身を堕としMor’Ladimと化した。Altheaに討たれた後、ゾンビ化して蘇えるが、Altheaと町に立ち寄っていた旅の呪術師により再び倒され、その体は灰になり消え去った。

彼が愛用していた聖剣『Archeus』は、彼の心を表すかのようにダークサイドに落ちたとき刀の柄は銀色に代わり、刀身からは闇色の光が放たれるようになった。Mor’Ladimが完全に滅びた後は再び元の姿に戻ったようだ。

ちなみに『Archeus』はアルケウスと読むそうです。中世の錬金術師パラケルススが唱えた実在を活気づける霊素。パラケルススは人間に宿るアルケウスの衰弱により病気が起こると定義づけたそうです。

Sarah
Morganの娘。父親の犯した大虐殺の罪を問われ、町の人々から迫害され追い出されてしまう。それ以来、心を閉ざしてしまったが、Altheaの度々の訪問により少しずつ心を開いていく。しかし、Morbentの使い魔により父親を討ったのがAltheaだと知らされ、その心は揺れていく。Morbentを倒した旅の魔術師から『Archeus』を受け取った時、ついに彼女は決心しAltheaの元へと向かうのだった。

Morbent Fel
Duskwoodを混乱させるためHordeから送り込まれた呪術師。種族はHumanなのだが知識を求めるあまり大陸を渡り、Hordeの呪術師に師事を仰いでしまう。基本的に自分の知識欲を満たすためだけに行動するので、実はDuskwood攻略には力を入れていない。尊敬する人物はもちろん『Gul’dan』

Stalvan
泣く子も黙る、快楽連続殺人者。彼はMorganと違い、Morbentから薬をもらいダークサイドに堕ちたのではなく自分の意思でその道を選んだ。殺す機会と場所を与えてくれるMorbentに一応従う素振りを見せているが、もちろん忠誠心は0。いつの間にかゾンビ化していたが別に気にしていない。

ムー
Morbentが使う障壁を破るためWetlandに訪れたAltheaが出会ってしまったMurloc。沈没船の積荷『Lightforge Ingot』を集めるのが趣味で、それを取りに来たAltheaを追い返すはずが、Altheaの持つ剣が気に入ったらしくIngotを渡し、以来Altheaの後をついていく。光り物が大好き。

Guard B
Mr.やられ役。場を盛り上げるためだけに登場していただきました。今回のセリフ1行。総出番3行の活躍でした、なむ。

旅の呪術師
最後まで名前を明かさなかった謎の人物。Darkshireに立ち寄った際。AltheaにMorbent Felの仲間じゃないかと疑われる。その疑惑を晴らすべくAltheaに協力するが実はすべて計算ずくで、目的はMorbentが持つ呪術を記した書物だった。

いや~シリアスにするのか、いつもの通りなのかどっちかにしろ!って感じですね(^^; もう書く機会もないと思うので、裏設定だけでもこうして記しておこう。モチーフはスターウォーズかな。
光り輝く
刀身から光を放ちまさに聖剣といった感じの『Archeus』

次回予告

第4のペット。その序文にと考えていたDuskwoodの戦いが気がつけば1話使っていたセシリー。
セシリー「こ、今度こそ書きます(@_@;」
決意も新たに筆を取るセシリー。しかしそこに待っていたのは厳しい現実だった!?
セシリー「Palにはまっちゃった~、あはは」
第4ペット「出番まだなのー!?」
次回「Altもほどほどに~でも楽しいんだよねPalホント~」 乞うご期待??


Played in 2006/03/08

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