第23話 その場所の名は「楽園」

EverQuest2

オーガ男「先祖代々から伝わるピクルスはいかがっすか~」
冒険者A「おい、このオークから奪った剣。幾らで買う?」
Human女「誰かこの手紙をNFPのCaster Guildまで届けてくれませんか~」
冒険者B「Enchanter Spell売出し中~、Tell待ってます~」
旅から帰ってきた冒険者たち、その冒険者たちを競って奪い合う露店、宿屋の主人達でここWFPは今日も騒がしい。そんな喧騒の中を一人のダークエルフが歩いていた。
宿屋親父「お、そこのねーちゃん今夜の宿は決まったかい? もしまだなら俺の宿「漆黒の翼」にぜひ泊っていってくれ」
セシリー「う~ん、どうしようかな」
宿屋親父「うちでは他の宿屋では食べれない名物料理『マーボーカレー』があるぞ! 泊っていって損はないって」
セシリー「『マーボーカレー』かいいね~(^^」
宿屋親父「うん、うん。じゃあ決まりだな。早速案内しよう」
セシリー「ああ、待っておじさん」
宿屋親父「ん? どうしたまさかいまさらやめるなんて言うんじゃないだろうな!」
セシリー「いや、そうじゃなくて最近このWFPで「楽園」って場所が噂になってるけど、おじさん何か知らない?」
宿屋親父「ああ、坂の上の防具屋の隣の家のことだな。俺も言ってみたが何故『楽園』なんて呼ばれているかさっぱりだったぜ」
セシリー「ふ~ん?坂の上ね。ありがとうおじさん」
ダークエルフは宿屋の主人に笑顔で手を振り、坂の上へ走っていった。
宿屋親父「なにいいってことよ、気をつけて行ってこいよ」
つられて手を振り返す親父。しかし、はっと我に返り
宿屋親父「あ、泊っていくんじゃなかったのかよ!」
気づいたときにはダークエルフの姿はもう見えなくなっていた。
宿屋「あ~あ、またかあちゃんに怒られちまう」

ダークエルフの女、セシリーが坂の上を歩いていると一軒の家が見えてきた。
セシリー「お、ここかな? ごめんくださーい」
ドアを開けるとそこには
白ねこ「にゃ~」
黒ねこ「にゃ~、にゃ~」
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セシリーは体をよろけさせ、思わず壁に手をつく。
セシリー「ふう、危うく気絶するところだったよ(@_@; こんなすばらしいところがFPにあったとは、さすがLucan様が統治する都だね!」
一人興奮するセシにねこたちが擦り寄ってきます。
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WFPの露店に一人のダークエルフが駆け込んでくる。
セシリー「おじさん! にぼしある!?」
オーガ男「おらの店は代々伝わる由緒正しきピクルス屋だべさ。そうおらの曾爺さんがこの町に来たのは・・・」
セシリー「ピクルスじゃなく、に・ぼ・し!」
オーガ男「町に着いた曾爺さんは、商売をすることにしたが何を売ったらいいか曾じいさんは悩んださ。そんな時、曾爺さんを救ったのが・・・・・」
セシリー「にぼしはないのね、じゃあまたたびとかミルクとかない?」
オーガ男「こうして曾婆さんと恋に落ちた曾爺さんはCommonlandを旅・・・・」
セシリー「あ~・・・人の話聞いてるおじさん?」
オーガ男「そしてついにオークとの戦争が始り曾爺さんも・・・・」
セシリー「・・・・・・・」

延々と話し続けるオーガ男を放置しセシリーは再び『楽園』に戻ってきた。
セシリー「ごめんよ、お前たちにやるものは見つからなかったよ(- – ;」
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セシリー「く~、どうしてにぼしやミルクが売ってないんだ!」
白ねこ「にゃ~」
憤るセシに1匹の白猫が何かを訴えかけるように見つめてきます。
セシリー「え、何?」
白ねこ「にゃ、にゃ~にゃ」
セシリー「・・・そうか! 自分で作ればいいんだね?」
白ねこ「にゃ~♪」
セシリー「みんな、いつか必ずミルクやにぼしを作ってみせる。それまで元気で・・」
ねこたち「にゃ~、にゃ~、にゃ~」
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こうして『楽園』を後にしたセシは生産への道を踏み出したのでした。
おしまい


WFPの「楽園」ぜひ1度はお立ち寄りください(^^
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Played in 2004/12/03

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