第15話 君に届け、この想い
オークランナー・・・Commonland全域に渡るオークの集落に伝令を走り届けるメッセンジャー。最近このオークランナーたちが謎の4人組に襲撃され集落間の連絡が途絶えていた。事態を重く見たCommander達はGeneral Vahr’Taugに事の次第を報告する為2人のオークランナーを派遣した。
2人の若いオークランナーが草原を走っている。
ラナン(オークランナー弟)「クーオ兄さん、僕たちオークはどうなってしまうんだろう(@_@;」
クーオ(オークランナー兄)「はは。お前は昔から臆病だなラナン。大丈夫、英雄Taug将軍が必ずなんとかしてくれるさ」
General Varh’Taug・・・先のネム大戦で活躍した4英雄の1人。現在では前線基地「Hell Tower」で日々侵略者と戦っている。Hell Tower近くの川に彼と戦った侵略者達の死体が流れることから、オークたちは尊敬の念をこめこう呼ぶ『Varh’Taug the River of Death』と
クーオ「しかし、俺は実のところあまりその噂を知らないのだがその4人組とはどんな奴等なのだ?」
ラナン「うん。僕も実際には目にしたことは無いのだけれど、1人は巨漢のトロールWarrior、2人目は凛々しいハーフエルフCrusader、3人目は小さなRatonga Cleric、そして4人目はRobeマニアのダークエルフらしいよ」
クーオ「ふむってRobeマニアってなんだよ! なんか最後の一人だけおかしいだろ!」
ラナン「う~ん、でもどうやらこのRobeマニアがリーダーらしいよ。クーオ兄さん(^^;」
クーオ「おいおい、大丈夫かそのグループ。敵の事ながら心配になってくるぜ」
ラナン「でも、実際僕らオークランナーが何人も彼らに殺されているんだ」
クーオ「そうだな。一刻もはやくTaug将軍に知らせねば、急ごうラナン」
急ぐ2人が川岸に差し掛かった頃、突然呼び止められる。
xxxx「そこのオークランナー待てい!」
クーオ「誰だ!?」
xxxx「私の名前はセシリー。お前らが持っているRobeを全て置いていけ!」
ラナン「噂の変態Robeマニアだよ。兄さん!」
セシリー「まて、誰が変態だ。私は純粋なRobeマニアだ!」
クーオ「Robeマニアは否定しないのかよ・・・」
軽口をたたきつつもクーオはしばし考えた。相手は弱そうなCasterが一人、こちらは2人。
クーオ「よし、戦るぞラナン!」
ラナン「え、戦うの?兄さん」
クーオ「ああ。相手は噂の4人組とはいえ、たった一人だ。死んでいった仲間達の無念を俺たちではらす!」
ラナン「分かったよ兄さん、一緒に戦おう!」
クーオ「いくぞ、セシリー!」
剣を振りあげクーオが一直線に突っ込んでいく。しかし、次の瞬間。
セシリー「えーい、おーくすとらいく。どかーん」
轟音と共にクーオの体が白い炎に包まれる。炎は外側から徐々に内側に収縮していきやがて消えた。炎が消え去った跡にはクーオが握っていた剣だけが残った。
ラナン「そんな、兄さん!」
セシリー「くくく、次はお前の番だな。どうやって殺されたい?」
ラナン「悪魔め! 僕はここで死ぬかもしれない。けれど必ずTaug将軍がお前に天誅を下すぞ!」
セシリー「それは楽しみなことだ。では、ごきげんよう」
セシリーが呪文を唱えるとラナンの体に無数の縄が絡みつき、徐々にだが確実に体力を奪われていく。
ラナン「クーオ兄さん・・・」
ゆっくりとラナンの体が崩れ落ち、倒れた。薄れいく意識の中ラナンの耳にセシリーの声が伝わってくる。
セシリー「ち、Robe持ってないのかよ~」
ラナンの意識は闇に落ちていった。
ラナン「ここは・・? 僕は死んでしまったのか」
暗闇の中一筋の光が差し込んでくる。
xxxx「ラナン、ラナン」
ラナン「その声はクーオ兄さん! 生きていたんだね」
クーオ「いや、俺はどうやら死んでしまったらしい。そしてお前の命も尽きようとしている」
ラナン「そ、そんな兄さん」
クーオ「ラナン、お前はまだこっちにきては駄目だ! 生きてTaug将軍に伝えてくれ。奴、セシリーの弱点はRobeだと」
ラナン「兄さん・・・。分かったよ必ず将軍に伝え、僕も戦う!」
クーオ「そろそろこの世界にとどまるのは限界らしい。頼んだぞラナン、元気でな」
ラナン「さよなら、兄さん・・・」
クーオの体が輝いていく。
ラナン「まぶしい・・・」
川岸に横たわるラナンは閉じた目に光を感じていた。ゆっくりと目を開けるが体が痺れて動かない。ただやさしい光だけが彼を包んでいる。無理やり体を起こしていき、彼は光の正体に気づいた。
ラナン「こ、これはクーオ兄さんの剣!」
クーオの剣が月の光を反射させていたのだった。ラナンは剣を取り、振り上げ月に誓う。
ラナン「分かったよ兄さん。いつか必ずあの魔女を討ってみせる、この剣で!」
若きオークランナー『ラナン』彼の物語はここから始まる・・・
つづ・・・きません(^^;
ソロでひたすらOrc Runner狩ってたら、こんな物語が浮かんでしまいました(^^;
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